コラム

2018年の振り返り。周りの人に恵まれ、飛躍した1年

皆さんこんばんは、ソムリエです。

今回は年の瀬も近いということで、柄にもなく2018年を振り返りつつ、来年以降の方針と時事ネタについて少し書こうかと思います。

去年も中々に動いた年でしたが、今年はそれ以上にジムソムリエとしての変化が大きい年でありました。

念願の京都CRUXや大阪CRUXをはじめとした色んなジムに行けて、トッキーにくっ付いてって再びの関西にて大阪のBOLDやロックメイトに行ったり、ロクスノで記事を書いたり、ソムリエのサイトができたり、他のサイトで書かせてもらったり、ノースのジャッジをしたり、CLRに参加させてもらったり、クライマーとしてもライターとしても非常に刺激的な1年でした。趣味からスタートしたジムソムリエですが、最近ではありがたいことにお仕事として書くことができるので私は幸せ者です。やりがいがあって色々学ぶことができる仕事って本当に素敵。きっと、ただクライミングをしていただけじゃこんなに刺激的で楽しい1年にはならなかったでしょう。

色んな人に出会い、沢山の言葉を交わし、色んな課題を登り、その度に新たな発見があって、多くの言葉を重ねるうちに、今まで見えなかったものが見えるようで、この変化を成長といっていいのかはわかりませんが、非常に有意義な1年になりました。それもこれも普段読んでくれている皆さんをはじめ、ジムのスタッフさんや今まで関わってきた色んな方々のご支援とご厚意あってのものですし、私一人だけではこんなに素晴らしい時間は送れませんでした。

自分で言うものなんですが、本当に周りの人に恵まれているなと思うのです。ほんと素敵な人ばっかり。実際この数年で出会った方々の多くはただ本職の仕事をしているだけでは出会えなかったし、ただクライミングをしているだけじゃ話すこともできなかっただろうし、沢山の人と出会えたのがソムリエをやっていてなによりの収穫だったと思うのです。皆さん、今年は本当にありがとうございました。未熟者で半端者なチャランポラン人間ではありますが、来年も精一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。

そしてこの年の瀬に起きた大事件、『御岳忍者返し事件』についても少しばかり触れておこうと思います。そもそもジム専門の私がこの事件について触れること自体憚られるものではないかと思いましたが、クライミング業界のコンテンツの1つとして知らぬふりを決め込むわけにもいかないし、何より遠征を促しホームジムを持たないクライマーを増やしている要因の1つとしてこの事件は無関係ではないと思ったから、門外漢ではありますが私なりに思うところを書いていこうかと思います。

今回の事件のチッピングをした人(以下犯人)がどういう人物かは分かりませんが、思うにホームジムを持たない人なんじゃないかと思うのです。ホームジムがあれば、先輩クライマーから外岩でのイロハは叩き込まれるかと思いますしそうでなくとも多くのクライマーと接することによってクライミングにおけるルールやマナー、常識的思考(以下それを総じて規範とします)は身につくと思うのです。まぁきっと犯人もチッピングをする前にさまざまな葛藤があったとは思いますが、結果として内に抱えたものが規範を上回ってしまったわけじゃないですか。つまるところクライミングにおける規範が犯人の中で絶対的なものでなかったわけで、規範が未成熟もしくは希薄だったのだと思うのです。それを教えられなかった、教える教えられる改める機会を減らしてしまった私を含めた遠征を促すもの全てがこの事件に関して無関係ではいられないなと。

ただそう考えたときに、今回のチッピングを見ると決して歴の浅いクライマーの仕業ではないと思うのですよね。もし犯人がクライマーなら段クライマーである事は間違い無いでしょうし、少なくとも昨今のボルダリングブームで始めた駆け出しのクライマーでは無いでしょう。段課題に向き合うクライマーというのはある程度成熟したクライマーだと思いますし、ましてや岩を加工する知識と技術があるのだから、クライミング歴自体はそこそこ長いのではないかと。そんな人がなぜこのようなことをしたのか。チッピングをしたらどうなるか予想がつかなかったわけでも無いでしょうに。今後このような事件を防ぐためにも、クライミングにおける規範の周知が重要である事は言うまでもありません。

ネットで散見するチッピングされた課題を登らない。課題としての存在を否定するというのは確かに良い考えだなと思いましたが、これほど悲しいことがありましょうか。私もチッピングされた課題の否定には全面的に賛成ですが、もう今後一切その課題に触れる事はできないのですよ。もはや岩がなくなったようなものじゃ無いですか。多くのクライマーの怒りと悲しみ、それだけが残った岩になんの価値がありましょう。

課題の否定という防止策に付け加えるような案ですが、トポやエリアガイドの電子化はどうでしょうか。これだけスマホをはじめとした通信機器が普及し情報社会と呼ばれる世の中であっても、ことクライミングにおいては電子化されていない情報が数多とあるじゃ無いですか。ましてや外岩においては未だ紙媒体を主な情報源としている状況ですし、今回の事件のことを知らないクライマーもいますし、岩場の最新の状況を把握せずに登りに来るクライマーの話もちらほら聞きます。各個人のモラルやマナー、情報収集努力に依存した現状を見るに、それも限界にきているのでは無いかと思います。だとすればトポをはじめとした岩場の状況を網羅する情報媒体が岩場の情報を一元管理して、コンテンツ内でチッピングされた課題を削除し、登攀禁止になった課題やエリアをリアルタイムで更新していくような形になれば、チッピングをはじめとした各種のトラブルは減らせるのでは無いかと思うのです。

現実的にこの方法を考えると、情報の規模からして会社や組織として行わなければなりませんし、元手はどこから出てくるのかとか、地権者や地域との兼ね合いもあるでしょうし、そもそもこのコンテンツが受け入れられるものであるかもわかりませんし、このコンテンツを私が思い描いたように機能させるのに何年もの時間がかかるでしょう。ですからこの電子化の話を現実的な案とは思いませんが、最早何かで制限や制約をしないとクライミングの自由さを維持できない状況だと思うのです。

クライミングジム専門のコンテンツではありますが、クライミング文化保護のためにも今後このようなチッピング行為が少しでも防止できるよう、クライミング規範の周知の一助になればと思います。

犯人へ。どうかあなたが岩を壊した時の感触をずっと覚えていてください。それは多くの夢と情熱と歴史と努力を壊した感触なのです。

 

さて話は変わりますが、ここで少し来年のソムリエの計画を発表しようかと思います。その名も『関西移住計画』。まぁぶっちゃけ名前なんてどうでもいいんですけどね。

記事の中でちらっと触れたりはしていましたが、これでも一応医療従事者(ME)として働いてる身でして、職業柄長期連休というものがなくて、遠くに足を運ぶのが厳しいのです。このソムリエの活動自体半分以上趣味のようなものなので予算にも限界がありますし、どうにか遠くのジムを巡れないかと。そこでソムリエは考えました。転職すれば遠くに移住出来んじゃんと。それから色々考えて、関西を拠点にしてソムリエしようと思ったわけです。

今まで直接あった人には話してはいましたが、ここに書いてしまったからにはもう後には引けません。引くつもりもないけど。とりあえず予定では秋頃に移住できればなと考えています。職場的にすんなり退職できるか分からないので、時期は多少前後するかもしれませんが。この転職に合わせて少し時間を取って『九州や沖縄から関西を目指してジム巡りツアー』を合わせて敢行しようと計画しています。こんな機会じゃない限り、中々遠くに足を運べないのでね。SABOとか9Aとかどうしても行きたいんですよ。というか行きたいところありすぎて、困ってしまいます。とりあえず夏頃は移住計画で忙しくなるかもしれないので記事が一時的に滞るかと思いますが、どうかご容赦ください。

それでは皆さん、今年一年ありがとうございました。

どうか良いお年をお迎えください。

来年もまた、お会いしましょう。

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