皆さんこんばんは、ソムリエです。
今回は圧の強い課題が登りたくなって、ルトラルトラにお邪魔してきました。奥の傾斜2面を贅沢に使ったマンスリーと、オープン以来変わっていなかった垂壁スラブが変わっていたのも、気になるポイントでしたからね。
さてとりあえず、みんな大好きマンスリーの課題から簡単に紹介していきましょう。今回のマンスリーのゲストセッターには、藤原佑樹さんと波田悠貴くんのお二人が入っております。もう楽しいったりゃありゃしない。とりわけ人気課題の左の黒い2級は波田君の課題で、驚異の悪さ。というのも、セット時よりも随分フリクションが落ちてしまっているようで、2級とは思えない悪さになってしまっているのです。下部は比較的気持ちよく登れるのですが、中盤以降さっぱりフリクションがなもので、simpleのボテのデュアル面が保持面になっていて滑り手殺しになっていたり、それが足になったり、その前のホールドのフリクションが死んでいたりと、すっごく嫌らしい課題。でもそういう方が楽しいじゃないですか。ちなみにこの課題、常連さんでも何日もかけて落とすようなものらしく、狙うなら早めにトライするのが良いでしょう。そう聞いて早めにトライして、あえなく敗退したのはどこかのソムリエさんですが。ただこの課題、不思議な魅力がありまして、少し他の課題を登っていると不意にやりたくなってしまって、結局終わり際まで触っていた課題の1つでした。あとはマンスリー左壁のオレンジの3級が気持ちの良い課題。程々の保持感と程々のボディテンション、そして適度な緊張感。これはとても良い課題。この他にも圧強めだったりテクニカルだったりとこの壁だけで一日過ごせてしまいそうなほど良い課題が揃っていますので、是非登り尽くして見てください。ちなみに今回のマンスリーは6/14までと賞味期限短めですので、早めに足を運んでおきましょう。
そして垂壁スラブの方には、ゲストセッターでヤンキーこと坂本裕樹さんと山内祐樹さんが入っております。そうなんです。今回のセットは「ユウキ」尽くし。もとい「ユウキフェス」。カジマルさんより「全国のユウキセッターは順次召集するから、覚悟しときーや」とのお言葉を頂きましたので、全国のユウキセッターは召集に備えておきましょう笑 さて、そんな冗談はさておいて、今回の垂壁スラブも安定の薄さ。ジブスのように迫り出した足より、ノーシャドウのようなのっぺりした外形したフットホールドが豊富で、垂壁スラブならではの緊張感を心ゆくまで味わえます。というよりは、メンタルが持つ限り味わい尽くせます。足や指より先に、メンタルが疲れる。これぞ緩傾斜。この壁を登り込めば、間違いなく丁寧な足遣いと強靭なメンタルを得られるでしょう。ちなみに垂壁スラブ横の緩傾斜も変わっていますので、そちらも要チェック。ホールドが一新されましたので、トライアル課題がまた新鮮に感じられるのも良い。
そしてオーナーの健至さん一押しの壁が、なんと意外にもキッズウォール。このキッズウォールをただのキッズウォールと侮ってはいけません。子供たちがしっかり成長するようにと作られた壁で、なんと1級まであるトンデモ仕様。子供用のホールド感と距離感なので、大人には随分狭く保持感も悪め。結果体や動きで誤魔化せず、とにかく正面から悪いホールドを保持るということになるのです。実際登って見て、この壁が一番辛いとさえ感じました。本当に指にくるんです。この壁でサーキットトレーニングなんかした日には、もう指はお亡くなりになること間違いありません。この壁でトレーニングに励んでいる常連さんが確実に保持力を上げてきているそうで、確かな実績のあるキッズウオール(トレーニングウォール)なのです。指のアップや追い込みに最適な壁ですので、トレーニング好きの方や今よりもっと強くなりたいと思う方は、是非こちらの壁でトレーニングに励まれて見てはいかがでしょうか。最高にヨレます。
今回のセットも安心の辛さと圧があって、とことん登り尽くせるものでしたので、今度の遠征の際には是非足を運んでみてください。
それでは皆さん、またお会いしましょう。