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クライミングジムDボルダリング綱島のご紹介

皆さんこんばんは、ソムリエです。

第45回となる今回は、神奈川県横浜市に新しくオープンした『Dボルダリング綱島』を紹介します。

 

Dボルダリング綱島

1号店となる八王子店を行かずして綱島から紹介しするのもやや気が引けますが、そちらはまた今度ちゃんと行きます←

ちなみになぜ綱島を先に行くことになったかと言えば、綱島店と横パンが車で30分くらいの距離だったので、どっちも行きたいし泊まりで行っちゃおうと思い、ついでに中華街も堪能したいなと先月末行ってきたのです。人生初の中華街は、案外普通でした。肉まんに限っては、セブンの肉まんが一番美味いんだと仲間内で結論が出てしまいましたが、何気なく入った中華屋の定食が妙に安くて美味かった。そしてコインパーキングがやたらに高かった。観光地だし仕方ないのでしょうけど、高かった…。まぁ、これも良い思い出です。余談ついでに、最近は川崎や横浜周辺ばっかりに行って いるような気がします。新しいジムが色々できたり、お気に入りのジムがあったりと、横浜の方に越したほうが早いんじゃないかとさえ思い始めています。
さて、余談はここまでにして今回も早速紹介していきましょう。

 

Dボルダリング綱島

  • 店舗の大きさ:普通から大きめ
  • 壁高(壁について):普通
  • 課題数:多い
  • 課題の傾向:癖強め
  • グレード感:普通からちょい辛め

 

店舗の大きさ

店舗はビル(?)の2階にあるとは思えない広々空間。クライミングエリアもメイン・強傾斜・キッズと3エリアありながら、ゆったりとしたレストスペースがあったりと全体的にゆとりのある空間でした。レストスペース一面には人工芝が敷かれており、メリハリがつけやすい雰囲気。またプロジェクターや大きなモニターが設置されており、コンペ動画を見ながらレストもできます。レストエリアが中々に充実しておりまして、クッションや小さい木箱のようなものを自由に使ってよくて、その小さい木箱がテーブル代わりになるので、好きなところで自由に自分の空間を持ってレストできるのがとても快適でした。

この試みは小さいようで斬新な取り組みだと思うんですよね。この二つだけでも十分にパーソナルスペースが形成されるので、結構気楽でした。この他クライミング以外の設備が中々に充実していまして、大きい手洗い場になんとシャワールームまであるのです。デート前にクライミングという状況ならありですかね。分からないけど。あまり本筋の話ではないですが、ジムにシャワーがあるのはすごくいいと思いますし、あるところにちらほら行くのですが、実際に使ったことは無いんですよね。やっぱりたくさん登ったら、温泉に行って疲れを癒しながらストレッチしたいじゃないですか。これは完全に個人的趣味ですけどね。シャワーを使う状況になってみたい。

あとレンタルウェアとかもあるので、手ぶらでいってもok。あまりクライマー的には関係ないかもしれないけど、突発的に登りたくなってもここなら大丈夫ですね。ほんとね、こういうのがありがたいと思える地域で暮らしてみたいです。もっと言えばクライミングした後にクライマー達と呑んで帰ることができるようなところに住みたいと思うのです(←田舎者)。

そしてクライミングジムでは全国初(のはず)のドリンクバーが導入されております。導入してみたいなーという話はちらほら聞いたことがありますが、実際に導入したのは多分ここが初でしょう。わかりきっていたことだけど、これがめちゃくちゃ良い。基本的にクライミング中に何か食べるのが嫌で、その代わりに水分をよく取るのですが、後半戦は結構ぬるくなっていたりとかあるじゃないですか。ここでは200円払えばキンキンに冷えた炭酸系を始め、ジュース、コーヒーに紅茶と12種類が飲み放題! 結構気分によって飲みたいものがコロコロ変わる方なので、この多様な選択肢があるのはとても助かりました。Dボル綱島に唆られた理由の4分の1は、ドリンクバーと言っても過言ではありません。

ちなみにお店の中に喫煙所がないので、喫煙者の皆さんはその辺注意しておいてください。携帯灰皿を持って行くと良いでしょう。

 

クライミングウォール

クライミングエリアは大きく3つに分けられます。メインエリアとなる流線・多面・薄かぶりスラブ・Moon boardがあるエリア。スラブ・垂壁・強傾斜があるエリア。エリア全体で見ると、比較的緩傾斜の多いジムと言えるでしょう。キッズ専用のエリア。キッズエリアは中々の大きさで、壁以外の遊具もあるので子供連れのクライマーでも安心な設計。クライマー的にもキッズエリアと他の二つのエリアが大きく離れているので、安心して登ることができます。

キッズエリアの壁の高さは分かりませんが、それ以外のエリアは大体4mくらい。写真で見ている限り低めなのかなと思っていましたが、受付前の流線壁は高さを感じますし、登っていても特に気になることはありませんでした。このぐらいの高さだと着地も安心だし、手数も動きもしっかりあるので良いですよね。

強傾斜があるエリアは一見流線壁からは見劣りするかもしれませんが、実際とても快適なエリアで、広々としたスラブと垂壁にコーナーが二箇所もあるので、いろんなタイプの課題を一つのエリアで楽しむことができます。しかもこのエリアの課題が軒並み面白い。スラブの3・4級は名作でしたし、強傾斜のsoiLLの1級がめちゃくちゃ楽しかった。それに何より、強傾斜とスラブがセットになっているのが良かった。強傾斜→スラブ→強傾斜→スラブと延々とローテーションし続けられるのです。普通のジムならスラブと強傾斜は一番離れていたりしますから、強傾斜で疲れたら一度垂壁スラブに移動して休んで、回復してきたら強傾斜にまた移動するというローテーションをここなら一箇所でこなせるわけです。まぁ動けよって話ですけど、単純に移動の手間がなくて快適でした。

メインエリアの流線壁は奥に行くにつれて局面が大きくなっていく他ではあまり見かけない構造をしており、バランス感や課題の流れが一気に変わる癖の強い壁でした。左側の垂壁が多めの面では足元に微妙な傾斜の変化があり、それがスパイスとなり緊張感が味わい深く、中央部分では空間をうまく利用した、もしくは利用するような課題が印象的で、右の流線が全開のエリアはしっかりと傾斜を感じて体幹にもグッとくる課題がありました。一つの壁でこれほど多種多様な課題を味わうことができるのはそうないでしょうし、実際この壁の前に結構長いこといました笑 奥にはスラブや垂壁につながるやや小振りなルーフがあったり、薄かぶりがあります。ルーフのあたりではバシバシできる課題もあり、人気の高い壁でありました。スラブから薄被りにかけては多面壁的要素があり、コーナー好きは多分この辺が一番グッとくる感じです。多分この面のスラブがメインのスラブで、兎に角悪い3級が印象的。オブラートに表現するなら、顎ぱっかん系。多分実際はしないと思うけど、その可能性が全くのゼロとは言い切れない、1級くらいあっても良さそうな課題。訪れた際には、怪我しない程度にやってみてください。私はプッシュの最後のひと押しができなかった。怖すぎ。

Moon boardはもちろんLED搭載。黒っぽい壁ということもあり、めちゃくちゃカッコいい。Moon boardの横にはicicl volumeがふんだんに使われた面もあるので、そちらも必見。シリーズの中で最大級のiciclが贅沢に付いておりますので、是非触ってみてください。奇妙なフリクションでとても面白かったですよ。

 

課題数

課題数は中々のボリュームでした。ラインセットの他にホールドを付け足してテープ課題が作られており、一日登ってギリギリ触りきれないくらいの量でした。駅近ということもあり新規さんが多いためか、追加セットや付け足しによる低グレードの補充もしっかりしていましたし、上のグレードもそれに劣らず結構な量があります。これだけの量があれば初級者から上級者までかなり満足できるでしょう。流石に初段とかはあるけれど、あまり多くはありませんでした。

 

課題の傾向

課題の傾向は、一言で言えば癖が強い!

流線壁など傾斜の変化が多い壁なので、そもそも壁の癖が強い。その上で見た目以上にキモいポジションの課題とかたくさんありました。面一だったらなんてことなさそうなムーブの課題も、ここの傾斜が加わることによって絶妙な辛さがプラスされております。場所によって傾斜が変わっている壁なので、イメージしたポジションでは合わないんですよね。それに気づくまで結構苦しめられておりました。もっと体の感覚がよければスっと調整できるんでしょうけど、こういう癖の強い壁でのダイナミックな動きとか、壁をよく観察して、ホールドの前後差をよーく理解した上で動かないと全然できないんですよね。もっとその辺のセンスがあればいいのになと毎度思います。

またポジションやバランス感も癖強めでしたが、それ以上にムーブの癖も強すぎた。メインとなるゲストセッターが小野さんをはじめとして室井さん・大西さん・石山さん・清水さんなので、ジムとしては新しいけどクラシカルな課題が多かったように思います。外岩っぽい雰囲気はそんなに出ていないのですが、ムーブのテイストというか理不尽な感じは外岩に通じるものがあるという感じ。

とりわけ印象的だったのが、垂壁→流線右→垂壁と壁を2度渡る課題。中々ありませんよ、別の壁に移って戻ってくる課題って。グレードも3級ととっつきやすいので、訪れた際に残っていれば是非触ってもらいたい課題です。みんな妄想はすれど、実現はしない課題だと思うんですよね。ここの場合壁の規模がちょうどいい具合だったので、危険な感じもなくやりやすかったのでしょう。あと全体的にカチの出現率が高く、その辺含めてクラシカルな感じなのかなと思いました。

 

グレード感

グレード感は前回紹介した横パンよりも辛めでした。3・4級あたりから体感0.5~1グレードほどこちらの方が辛い。5級以下は普通ぐらいでしたので、初級者が初めて行って面食らうということはそうないでしょう。なんだったら壁の見た目や駅近ということもあり甘めなのかなと予想して行ったら、全然甘くないと逆に私が面食らった方でした。やっぱり辛いほうがパンチが効いていて良いですね。

 

編集後記

今回は上で書きたいこと伝えたいことを散々書き散らかしたので、雑記という雑記はあまりなさそうです。強いていうなら駅から徒歩2分ぐらいで、コインパーキングが近くに沢山あり、提携のコインパーキングもあり、コンビニやいろんなお店が近くにあるので、必要なものは現地調達できます。日中は流石に人が多いですが、夕方を過ぎれば比較的快適に登れますので、是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。icicl目当てにいってもアリですね。あの奇妙なフリクションは、ボテ好きとしての真価を問われるでしょう。どこのメーカーとも似つかない不思議なフリクション。是非触れてみてください。

それでは皆さん、またお会いしましょう。

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