皆さんこんばんは、ソムリエです。
先日全面ホールド替えが行われたばかりのAvueにお邪魔してきました。
遠征組の皆さんは重々承知のことかとは思いますが、ホールド替えをしたからと言ってすぐに飛びついてはいけません。ホールド替えの直後はいわば少し青みのある林檎と同じで、すぐに食べてはいけないのです。程よくチョークがのり、それでいてホールドのフリクションが新鮮なうちに味わなければならないのです。その時期はジムによって多少前後しますが、おおよそホールド替えから半月から一月後が頃合い。タイミングを見逃さないように、機が熟すまでの間はSNS等を駆使し壁の様子をこまめにチェックすることが大切です。そして最大限課題を味わうために、少し長めのレストを入れてから遠征に行くといいでしょう。
待ちに待った半年に一度のホールド替えでしたので、今回は上記のように万全を期して挑みました。しかしそれでもなお、味わい尽くせないボリュームでした。
今回のセットは壁を見ていただければ一目瞭然ですが、非常に盛り盛りのボリューミーな仕上がりになっております。Avueも大概、普段からボリューミーな壁ではありますが、今回のセットはいつにも増して盛り盛りです。多分今まで訪れたAvueのセットの中でも、一番ボコボコしているセットかと思われます。
例えば入ってすぐの薄かぶりにはsimpleの巨大なボテがかなりダイナミックについていたりしますし(しかも2級。ただし悪い)、強傾斜にはKilterやFlatのnew シェイプのTsunamiがあったり、CheetaやBloczのボリュームがふんだんに使われた課題があったり。その辺の課題はAvueのインスタに『参考にならない参考動画』が載っていますので、是非ご覧いただければと思います。正確にいえば、参考にしたいけど参考にできない動画ですがね笑 私は彼の登りが大好きです。
ライブウォールの方も新しいセットになっており、メインウォールに比べれば比較的優しめな強度感。スラブの方は3級と2級の課題がコーディネーションでも登れる課題になっていますので、コーディネーションVerも是非試してみてください。途端にびっくりするくらい悪くなる。少なくとも、3級の方のコーディネーションは繋がる気がしませんでした。1級と4級はセッターの特徴が色濃く出た課題で、荻パンのコンペ壁同様、足への集中MAXの繊細なスラブが堪能できます。これですよ、こういう緊張感があるスラブが良いんです。気を抜いたら顎か顔がなくなりそうな緊張感が、堪りません。
そして今回もボリューミーとはいえ課題に一切の妥協がいないので、もちろん辛めなグレード感。1級や初段と言っても差し支えなさそうな3級とか普通にあるし、2級あたりからは本格的に歯が立たなくなります。保持感もキツめだし、ボディにもガツンときます。しかしそれが良い。これだけ夢中になって打ち込める課題が豊富にあると良いうのは本当に素晴らしい。ホールドメーカーまでを完璧に揃えたラインセットが豊富なのも、非常に魅力的。しかもホールドを知り尽くした方達によるセットですから、ホールドのポテンシャルは最大限に発揮され、思わず舌を巻くような場面もあるでしょう。すごい必死に登りながら、「このホールドの使い方は絶妙」と思ったりしながら登ていました。本当にすごい。
皆さんも是非、万全のコンディションを整えて足を運んでみてください。最高品質の課題が皆さんを待っていますよ。
それでは皆さん、またお会いしましょう。