皆さんこんばんは、ソムリエです。
『人気の遠征先には極力行かない』ように心がけているソムリエさんですが、ついに内なる欲求に耐えかねて荻パンに行ってきてしまいました。久々の荻パンにテンション上がって夢中で登り倒してきました。お陰様で身体中ガタガタでございます。
さて、荻パンにの見どころの1つといえばコンペ壁。今回のコンペ壁は代表合宿で使われた課題で、まぁ案の定べらぼうに悪いです。でも一応人間レベルでもこなせる課題はあります。黄緑色のテープの課題は正直よく分かりません。少なくとも『人間』の範囲外の強さと上手さがなければ出来ないのだけはわかる。水色のテープとオレンジのテープは人間の範囲内で出来ます。正直オレンジと水色のテープの間にグレードの差を感じなかったのは私だけでしょうか。とりあえず片っ端から打ち込みまくってきました。
左から順に、Cheetaの赤は一番簡単。保持以外を駆使して登っていく感じなので、素直に楽しい。強傾斜面の2本は全力保持をしながらあれやこれやいろんなテクを駆使して誤魔化してなんとか高度を稼げるくらい。完登できないのはわかるけど、それでも登りたいと思わせられる魅力に溢れた課題。見た目がずるい。
薄かぶり面では変則的なランジ課題につい惹かれてしまうでしょう。三角飛びみたいで楽しそう。先入観による動きのズレを修正しながらあーでもないこーでもないと試行錯誤をしながら、最適な動きを見つける過程が課題との対話のようで楽しい。スラブ側の3本はどれも非常に繊細で大胆で、精神力の試される課題。どこまで足を信用できているか。いつも以上に足に意識を向けるので、一歩進めるごとに深まる意識が、他では味わえない静かな緊張感をより濃いものにしています。ここのスラブは相変わらず最高に楽しい。こういう意識が深まるというか高まるような課題こそ、本当に面白い課題だと思うのです。
他の壁も最高に楽しすぎました。CircuiもBleauもRock Landsもyosemiteも楽しすぎた。もうどの課題が面白かったとか言いません。触りたい課題がありすぎて、どの課題も早々に諦めるには惜しい魅力に溢れていて、気力が果てるまで登り倒してきました。体力と指皮は早々に尽きましたが、気力で押し切りました。落ちてくるたびに目眩がしてろれつが回らなくなるなんて、そうないと思うんですよね。ちなみに、どれも多分かなり辛めです。
なぜ少し曖昧な表現かといえば、まず聞くところによるとこのセットでも多少優しめになっているとのこと。実際信じなれない5・6級はザラにありましたが、荻パン的にはよく見かけるのでいつも通りでしょう。正直なところ5級も3級も登りごたえに大した差異が感じないんですけどね。で、もう一点は私の調子が非常に悪いこと。登れない言い訳にはしたくありませんが、調子悪すぎてグレード感を正常に判断できないなとは感じていました。でもどうやら、周りの様子を見ている限り本当に辛めっぽい。とてもじゃないけど、1級まで手が回らない。結局2級までを触り尽くす頃には精根尽き果てたので、その先のグレードは分からんです。
しかし久々の荻パンはかなり刺激的でした。大きいホールドと新しいホールドが大好きなものとしては、もうテンション上がりまくりです。モチベーションも普段の1.5倍くらい上がっていました。グレード辛めだからメンタル折られそうですけど、それ以上にホールドから元気をもらえるので、モチベ回復にも最適なジムだなと改めて思いました。もう少しマメに行こうと思います。
それでは皆さん、またお会いしましょう。