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クライミングジムBOULBAKAのご紹介

更新日:

クライミング界では一番有名と思われる、クライミング猫ことララちゃん(♀)

  • ララちゃん目当てに訪れる人もいるそう。
  • 年一ホールド替え➕追加セット
  • 駐車場は店前のスペースで、車通りが比較的多いので注意。
  • わりと行きやすい。
  • 1は裏路地のようなほっそい所を通るので、レンタカーだと中々怖い。
  • ファミリースポーツランドという施設の裏手にあるので、ナビ頼りに行くとどこにあんの?となるので不安にかられますが、道なりに奥に進むとある
  • タクシーの運転手さんにボルバカへと伝えると伝わらないらしく、ファミリースポーツランドへと言えば伝わる
  • レンタカーの場合、運転には細心の注意を払って置くべし。駐車場は契約駐車場の張り紙などが無ければok

皆さんこんばんは、ソムリエです。

第52回は沖縄県那覇市と浦添市にある『Boulbaka』を紹介します。

 

クライミングジムBOULBAKA

那覇空港から最も近く具志頭からも程近いので、沖縄のジムに行くとなった時まず候補に上がるでしょう。で、調べている最中に気付くはずです。車で15分ほどとそれほど離れていない距離にボルバカ1とボルバカ2と、なぜ系列店があるのかと。これはどちらに行くべきなのか。少し調べてみても、イマイチ掴めず、疑問は募るばかり。これはソムリエとして実地調査せねばとどちらも行ってきました。そうは言っても、時間的制約があったのでボルバカ1の方では登れてないんですけどね…。ちなみに、ボルバカ2は何年か前にかなり話題になった『クライミングをする猫』の動画のララちゃんが住んでいるジムです。まさか会える日が来るとは思ってもいませんでした。いいですよね、猫。私はもっぱら猫派です。でも超がつくアレルギー体質なので、猫をはじめとした大抵の動物に触れないのですがね…。

ということで今回は、ボルバカ1と2を比較しながら一纏めにして、ボルバカというジムがどんな所なのか、などを紹介できればと思います。2店舗同時の紹介なので、今回は普段以上になっがい記事なると思いますが、どうぞお付き合いください。

 

それでは早速紹介に入りましょう

項目 ボルバカ ボルバカ2
店舗の大きさ 小さめ 大きい
壁高(壁について) 低め 普通~ちょい辛め
課題 多い 多い
課題の傾向 凝縮型 ガツンと来るムーブ系
グレード感 辛め? 辛い
備考 空港から一番近い
(車で20分)
空港から2番目に近い
(車で30分弱)
猫(ララちゃん)がいる。

 

 

 

店舗の大きさ

すんごくざっくり比較すると、上の表のような感じです。これだといくらか分かりやすいでしょうか。

ボルバカ1はファミリーランドというROUND1的な建物の裏にあり、クライミングジムとしてはやや小さめくらいの規模です。他のジムで例えるなら、アングラのクライミングスペースくらいの広さ。大きくはないけど不足はないかなというのが率直な印象です。ジムの空間の真ん中を分けるように壁があり、それによって左右のエリアに分かれ、さらに奥には小ぶりながらもルーフを兼ね備えた多面傾斜壁があるので、壁の周りをぐるっと回れるという、少し特徴的な壁の作り。一般的に多いのは「建物の壁沿いにウォールを建て、クライマーが壁に囲まれる」というパターンなので、京クラやロックメイトなどをはじめとしたジムで見かける「クライマーが囲む壁」(独立壁)というのはそれほど多いものでもありませんし、ましてやメインウォールがそういった形状をしているジムは珍しいのではないでしょうか。

ボルバカ2は打って変わって結構大きめ。沖縄のジムにおいてはBANJATに次ぐ大きさ。奥行きがあるので、壁の種類も豊富で、クライミングスペースが広いのはもちろんのこと、レストスペースも奥まで広々とあります。後日詳しく記載しますが、懸垂ロープやキャンパボードもあります。ちなみにボルバカ1・2共通なのですが、レストエリアの大半が土足なのです(ボルバカ1は右半面だけ)。珍しくないですか。今まで色んなジムに足を運んでいますが、土足というジムは初めてでした。ソムリエさんはそれを知らずに入って、受付に行くために下駄箱をキョロキョロ探していました。ちなみに中ではどうするかというと、土足エリアでクライミングシューズに履き替えて、最短距離でマットに移動するような感じ。大きくエリアを変えるときに靴に履き替えてシューズを持って移動。という感じでした。文字に起こしてみると一見面倒臭そうに思えますが、実際それほど気にはなりませんでした(多分気にせず大きめに動いた時もあった)。クライミングシューズ自体履きっぱなしにするようなものでもありませんし、外岩では同様のことをする訳ですから、ほとんど気にならない程度です。むしろこの独特というか自由な感じの土足スタイルも、沖縄らしいと言えるのではないでしょうか。素直に新鮮で良いなと思いました。旅行で来た人の大半は靴を履いていると思うのですが、ボルバカに行く予定があるならクロックスやスリッポンのような履物を履いていくのをお勧めします。今回はたまたまEVOLVEのクルーザーを履いて行ったのでラッキーでした。ミキぺディアの植田さんもお勧めしていましたが、クルーザー良いですよね。シンプルで使いやすいデザインでありながら、TRAXソールなので軽い運動くらいなら十分こなせますし、何より安い。何かと楽な靴なので、元はセットの手伝いのために買った靴ですが最近は普段履きの靴になっています。

 

クライミングウォール

ボルバカ1

ボルバカ1の壁についてはフライング気味に少し書いてしまいましたが、改めて詳しく書いていきましょう。

ボルバカ1は空間を仕切るように壁があり、奥に小さいルーフがあるので構造的には通り抜けできるので、クライマーが壁を『囲む』という独立壁の形状を成しています。傾斜は傾斜は種類豊富で、右面からスラブ垂壁・多面ルーフ、左面は薄かぶり、傾斜、多分右面より抜けの傾斜がきつい多面ルーフという構成。壁高は3.6mとそれほど高くありません。率直な感想としては、普通に楽しめそうな壁だなと思いました。こちらは実際に登っていないので壁を見て抱いた印象ですが、高さもこのくらいあれば十分だろうし、オブザベした感じ気になる課題が結構あったので、多分十分満足できる。

 

ボルバカ2

ボルバカ2は1とは打って変わって結構大きく、壁高は4.2m。傾斜の構成は入り口から見てスラブ垂壁に始まり、100度・110度・125度・多面ルーフ・135度。各傾斜の変わり目は多面壁のようになっており、色んな傾斜に抜けるコーナー課題が楽しい。またリップは全ての壁で保持できるようになっており、リップゴールの課題が結構あるのも特徴的。ちなみにどんな保持感かといえば、フラットなフローリングです。フリクションがあるのかと思ったら実は特になくて、手の感触的には床を触ったような感じ。ボルバカ2にいる猫のララちゃんが時々ここをお散歩しているようで、登っていると上から覗いていることもあるそうですよ(想像するだけでもめちゃくちゃ可愛いんですけど)。

ボルバカ2の壁で特筆すべきは他よりも少し大きめに作られた125度でしょう。130度ほど傾斜がきつくないので結構動けて、それでいて120度よりも傾斜あるためかそこそこホールド感は良いので、かなり遊べる絶妙な傾斜壁に仕上がっています。強傾斜入門にはうってつけな壁でしたし、上級者も楽しめるので、訪れた際には是非触ってみて下さい。というか、奥の強傾斜ゾーンを触るにはちょうどいい場所なので、きっとこの壁の前に居座ると思います。

 

課題数

課題数はボルバカ1・2ともにテープ課題は130課題ほどあるそうです。悠長に下のグレードから触っていこうとすると体力が持たない本数です。今回は時間的な制約もあったので早々に上のグレードを触り始めましたが、休憩しているときに壁を眺めていると気になる課題が結構出てくるんですよ。時間も体力も限られているのに気になる衝動を抑えきれずに触り出したら、あっという間にボロボロになっていました。遠征という視点で見れば1日かけても触り尽くせない量でしたし、色んな課題に浮気したい衝動にかられるので、時間に余裕を持って訪れることをお勧めします。

 

課題の傾向

とりあえず課題の傾向を話す前に、それぞれの店舗におけるセットメンバーを紹介しておきましょう。

ボルバカ1はBigRockの中島さん、オーナーの後庵さん、スタッフの岡本さん、助っ人。

ボルバカ2は京クラより清水さん、あやりさん、怪獣さん、後庵さん、岡本さん。

ボルバカ1は聞いた話でしかないので簡単にまとめると、壁の低さを生かした課題。保持やムーブが悪めで、見た感じ足もそれなりに悪そう。

ボルバカ2は壁が大きいので、動きも距離感も大きめ。ダイナミック系から変わり種的な課題、真っ向系からバランシーテクニカルと非常に種類豊富。流石に京クラのお二人がセットに入っているので、面白くないわけがないじゃないですか。でも個人的に1番印象深いのはオーナーの後庵さんによる125度の3級。比較的見た目はポップなんですが、かなり悪いんですよ。少なくとも強度は3級を超えている。保持感強めでフィジカルの強さも求められるパートがあって、フットホールドの無さに驚愕させられました。フットホールドが足りないんじゃないかと思わせられる課題が多くて、もしかしてこれが沖縄テイストなのかとも思ったのですが、色々話を聞いた結果多分これはオーナーの後庵さんのテイストですね。ちなみにテープの形でセッターが分かれているそうですよ。それを聞いたのが帰り掛けだったので、詳しくは実際に訪れた際にでも聞いてみてください。

 

グレード感

今回はボルバカ2でしか登っていないので単純な2つの比較は出来ないのですが、ボルバカ2のグレード感を軸に聞いた話をまとめておこうと思います。

まずボルバカ2のグレード感は普通からちょい辛めという感じです。ここでいう『普通』はソムリエ基準としてであり、ロストキャニオンやDOGWOOD高津などを基準とした割と真っ当なグレード感です。関東が活動範囲の中心なので関東の話を引き合いに出しますが、最近のジムは結構甘めになっているじゃないですか。BANJATのようにグレードに収まっている中で登りやすいとかはよくある話てわすから全然良いのですが、1グレード甘いならまだ可愛い方で、3級くらいの強度しかない初段とかどうなんですか。それがクライミングジムとしての営業における話に関わってくるのは重々わかるんですが、クライミングの本質を否定しているようにも思えてなりません。そう思う反面、ソムリエ的な立場上それをド直球に表現するわけにもいかないのでいつも苦心しながら書いているんです…。と、愚痴気味なってしまいましたが、別に愚痴を言いたかった訳じゃあないんです。そういう甘いグレードが多くなりつつある中で、ボルバカのようにグレード感に芯が通っているジムというのはとても大切だと思うのです。

ボルバカ1はボルバカ2に比べて、壁も低く一面一面のサイズにも限りがあり手数が少なくなってしまうので、それに合わせて保持やムーブの強度が少し強めとのことでした。ボルバカ2はほとんどの課題が普通くらいのグレード感で、物によっては妙に辛いといった具合だったので、それを合わせて考えるとボルバカ1の方が辛く感じる場合もあるんじゃないかと。今更ながら、少しでも登っておけばよかったと心から後悔しております…。一応ちゃんとボルバカ1にも行くには行ったんですよ。スタッフの岡本さんと駄弁って写真を撮って帰ってきてしまいましたが←

余談ではありますが、今回の沖縄編で紹介するジムはBanjat、ボルバカ、コルピキの3軒なのですが、グレードが辛い順にすると、コルピキ、ボルバカ、Banjatとなると言われています。でも実際自分で登ってみて、ボルバカが一番辛めなんじゃないかとは思いました。

 

雑記

さて、ここまで随分引っ張ってきましたが、なぜこの近距離にボルバカ1と2があるのか、その経緯を少しばかり書いておきましょう。

まずファミリーランド裏にあるボルバカ1が立ち退きを要求され、移転するならそれほど遠くないところでついでに箱も大きくしようとボルバカ2が出来て、そしたら「やっぱり立ち退きしなくていいよ」となってそのままどちらも営業することになったのが、この不思議な距離感の成り行きだそうです。結果としてお客さんの好みに合わせた選択肢ができて、キャパシティが大きくなったので結果としては良かったのでしょう。遠征といいうか訪れる際にどちらに行けば良いかといえば、各々の好みで良いかと思います。壁が低い方が好きという方はボルバカ1で、大きい壁で登りたい方はボルバカ2へ。という感じ。どちらも空港から直行で行けばそれほど変わらない所要時間でつきますから、お好みで選んで頂ければと思います。個人的には、壁が大きくて清水さんなどのセットが入っていて猫(ララちゃん)がいるボルバカ2がオススメです。沖縄感も感じたいという方は、ボルバカ1の方がいいかもしれません。ボルバカ1を出てすぐのところにカフェがあるのですが、そこの駐車場に大きなガジュマルがあるのです。ぶっちゃけ沖縄のジムについては事前に調べてから行ったのですが、沖縄についてはほとんど調べもしないでまともな知識も持たないまま行きました。そのこのガジュマルはちょっと感動しました。なんかよく分からないけど、沖縄っぽい(←阿呆)。

ボルバカの大きな特徴としてレストエリアが土足という話をしましたが、それ以上に驚きだったのが会員登録がないのです。マジで。しかも後払い。まぁお客さん目線だとラッキーくらいの感想で終わってしまいそうですが、多少業界の中を知っているものとしては衝撃以外の何物でもありませんでしたよ。え、大丈夫なのそれ?って感じに。土足というのにもかなり面食らいましたが、会員登録がないというのはもっと驚きでした。まぁ間違いなく、沖縄という地域性あってこそ成立する話だなとは思います。仕事や観光などでふらっと登りにくる人も多いそうで、そういう人には利用しやすいと言えるでしょう。ちなみにボルバカ2から少し離れたところにある『Kolupiki』というジムも会員登録なしの後払いシステムです。本当に驚きだった。とりあえず深く考えるのはやめました。

そして忘れてはならないのが、猫の『ララちゃん』でしょう。何年か前にSNS上で話題となったこの動画(↓)を見たことがある人は多いと思います。

 

Lalah the climbing kitty

Lalah the climbing kitty:She must have been eager for climbing up to the top before she became proper size to reach to the next hold(colored rocks) while watching people climbing everyday. In the last few weeks,her growth made it possible for it.So,she did it! We never trained her.She just accomplished her desire with no help.She must be happy and proud.We are also very happy and proud of her challenge and achievement!

bouldering gym BOULBAKAさんの投稿 2016年11月26日土曜日

 

テレビの取材も来たそうで、おそらくクライミング界で最も有名な猫。ララちゃん目当てにジムに来る人もいるらしいですよ。かく言う私は、ボルバカ2について調べていたら「あの動画のジムか!?」と気づいた口なんですけどね。ララちゃんはボルバカ2に住んでいる猫なので、ボルバカ2に行けばほぼ確実にララちゃんに会えます。オープン直後くらいはご飯をもらってすぐなので起きていることが多いそうですが、そこから夕方くらいまでお昼寝しているようです。なので起きているララちゃんに会いたい場合は、オープン直後か夕方以降がオススメです。運が良ければ壁上を散歩するララちゃんを見ることができるかもしれません。超みたい。

あと最後にアクセス面について少し触れておきましょう。

ボルバカ1はファミリーランドという施設の一角(というか裏手)にあるので、レンタカーで訪れる際にはそこの駐車場の契約駐車場の張り紙がないところならokです。ボルバカ2はお店の前の砂利の部分が駐車場になっています。少し車通り道に面しているので、出入りの際には慎重に。タクシーで行く場合は『ボルバカへ』といっても知らない運転手さんが結構いるそうなので、1に行く場合は『ファミリーランドへ』というと間違い無いでしょう。2に行く場合は『在沖米国領事館の方へ』といって近くになったらナビで案内というのが無難かと思います。

 

編集後記

さてさて、とりあえず今回はこんな感じでしょうか。

初めての2店舗同時の紹介だったので思いの外手間取ってしまいましたが、なんとか形にはなったかと思います。

沖縄に行った際のジム選びの参考になれれば幸いです。どちらも見逃し難い魅力があるジムですので、悩んで悩んで悩み抜いて足を運んでみてください。きっとどちらに行っても十分満足していただけるかと思います。

次回は沖縄編最終回となる、『Kolupiki(コルピキ)』を紹介します。一体いつ書き終えられるのか不安ですが、頑張って書き上げます。楽しみにしておいてください。

それでは皆さん、またお会いしましょう。

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