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クライミングジムVOLNYのご紹介

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第33回は東京都吉祥寺にある『VOLNY』を紹介して行きます。

 

クライミングジムVOLNY

VOLNYといえば、皆さんもご存知のとおりNKJこと中嶋さんがオーナーをつとめ、パズルセットと呼ばれる超まぶし壁が有名なジムですね。そして猛者がたくさん居るところ。コンペや遠征などに行ってすごく強い人いるなーと思って話してたら、あ、VONLYで登っていたんですか。そりゃ強いわけだと納得してしまういわゆる強豪ジムの一つ。

まぁ正直なところ、ラインセットばかり好んで遠征に行きまくってる身として、そう行くことはないだろうなと思っていました。ですが同時にクライミング ジムを語る者として、いつかここに行かなければならないなとずっと思っていました。

もう見るからに、行ったらメンタルブレイクする事は分かりきっていたので、今回は頼もしい友人達(メンタルサポーター)と行ってきました。先に言っておけば、かなり序盤でメンタルブレイクしました。ですが友人やナカジさんのお陰でギリギリ持ち堪え、最終的にはかなり楽しんでくることができました。

 

では今回も早速紹介して行きましょう。

クライミングジムVOLNY

  • 店舗の大きさ:小さめ
  • 壁の高さ:低い
  • 課題数: infinity
  • 課題の傾向:超保持系
  • グレード感:あてにならない

 

店舗の大きさ

店舗の大きさは普通よか小さめ。店舗の大半を壁が占め、空いたスペースに荷物置場や更衣室、レストスペースなど色んなものがコンパクトに収まっている感じでした。壁裏のスペースをうまく利用していて、最初はそこばっかり気になっていました笑 不思議とそんなに狭さは気にならなかったかな。色々ありすぎて。

 

クライミングウォール

壁の高さは多分紹介してきたジムの中で一番低いのではないかと思います。率直な感想、パズルセットなのでこのくらいで良かった。もしこの密度の4.5m高のパズルセットがあったとしたら、多分触りもしないでしょう。

着地の不安もないし、ゴール付近のホールドを磨き易いというのは魅力でした。あとゴルフクラブを改造して造られたオリジナルブラシが非常に優秀でした。軽くて丈夫だし、VOLNYのサイズ感にピッタリ。普段はハンディPAMOを愛用する私ですが、これにはちょっと心動かされてしまいました。

 

課題数

課題数に関しては最早infinityと言わざるを得ないでしょう。入って直ぐの小さめのスラブはガバガバの初心者ウォールでしたし、左面の緩傾斜はラインセットではありますがかなり贅沢なアップ課題の壁でした。ちなみに余談ではありますがこのアップウォール結構楽しかった。大きめのホールドがこれでもかと付けられており、ムーブもしっかりしていて単純に登っていて楽しかったですし、身体をほぐすのにちょうどいい感じでした。

メインウォールである130°・123°・天井と呼ばれる壁は完全なパズルセットになっており、テープ課題など存在しません。全てファイル課題。ナカジさんの課題やお客さんの課題など課題数は日々ふえていきますし、このホールドの密度からすればその辺のまぶし壁とは比べ物にならないくらい課題が生まれる事でしょう。実際登っていてナカジさんどんどん課題を作ってくれますし、お客さん達も課題を作ってセッションしていたので、半日ほどいましたがその間に10本以上課題ができていたんじゃないでしょうか。壁が壁なだけあって登っているとジムとしての小ささは全く感じませんでした。課題は尽きる事ありませんし、色々濃い。

またメンタルブレイク中の私に次々に課題を作ってくれたナカジさんの優しさにただただ惚れました。ほんっと優しい。せっかく作ってもらったしやらなきゃ!という気持ちにさせられ、なんとかメンタルブレイク状態から抜け出す事が出来ました。ナカジさんの課題は幾度となく触ったことはあったのですが、実際にお会いしてみてその人柄の良さを身に染みて感じました。

 

課題の傾向

課題の傾向としては基本超がつく保持傾向。もっと正確にいうなら指先といった先端を駆使するクライミングでした。パズルセットのせいでヒールやトゥなどは掛かりませんし、指先で持って爪先で操作する感じ。もう全く慣れていないクライミングで相当苦しめられました。外岩に行っていれば多少適応出来たのでしょうが、いかに自分のクライミングが狭い範囲内のものであったかを痛感しました。

外岩で例えるならフェイスの課題に似ていると言えるでしょう。ホールドは基本スロット状になっているので握り込めず、どうにか効かせたりオープンで持ったり。フットホールドはフットホールドでスロット状だから点でしか乗せられないし全然かきこめない。様々なジムに行き、色んなセッターさんの課題を触り、ムーブや動きについての引き出しはそれなりに出来て来たんじゃないかと思っていたのですが、そんなのただの勘違いでした。ここには全く知らないクライミングが有り、己の浅はかさと弱さをこれでもかと教えられました。ここで要求されるのは純粋なクライミング力。身体の先端の強さや、ボディから先端までをちゃんと使えているかどうか。

 

グレード感

普段ごまかしごまかし登る私にとって、『そんなクライミングスタイルで良いわけないだろ』と殴られたような気分でした。

グレード感は辛いとか甘いとかの評価は出来ませんでした。少なくともファイル課題に書いてあるグレード感は辛いと言うか当てにしてはいけません。初見でのメンタルブレイク防止に、VOLNYグレードとも呼べるファイル表記のグレードについて簡単に書いておきます。あくまで体感ですがVOLNYグレードと体感グレードの相関は下のような感じでした。

6級:ギリギリ5級。そもそもそんなに6級とつく課題も無い。
5級:すでにあてにならない。体感3・4級
4〜5級:悪めの3級
4級:2・3級
3級:1・2級
2級:それ以上

最初このVOLNYグレードをさっぱり理解していなくて、とりあえず5級から触りはじめたら余裕で落ちまくるわけです。あれ?やばいぞ今日。と必死になるのですが全く登れない・・・。あぁなんとか登れた。次また落ちまくる。それが幾度となくつづき、メンタルがブレイクした訳です。はい。久々に打ちひしがれましたよ。初めてアングラに行ったとき以来のやられっぷりでした。

登っていて次第にこのグレード感に慣れ、ナカジさんや友人達のおかげでなんとか乗り超えられましたが、初見で何も知らずに一人で行ったらヤバかっただろうなと思います。まぁ要領は掴んだので、次は一人でもいっちゃいますけどね。

 

セッションが熱い

さてさて、なんだかんだ熱が入ってしまいましたが、まだまだ続きますよ。

VOLNYの大きな魅力の一つとして、セッションがアツいと言うことが挙げられるでしょう。セッションを目当てに訪れるお客さんも結構いるようで、私が行ったときもそこかしこでセッションが繰り広げられていました。あとは壁が壁なのでファイルを見てオブザベするよりもセッションに交じった方がオブザベが楽チンなのでセッションに交じってしまうとか、ナカジさんが即興で課題を作ってくれるのでみんなでそれをセッションしたりとか。素敵でした。

そして密度が濃すぎて、壁から目が離せない。少しでも壁の前から移動してしてしまったりするとすぐにホールドを見失ってしまうんです。しばらく壁の前に居ると目が慣れてきて何と無く覚えていられるのですが、休憩するとまた目を慣らすのに時間が掛かってしまうので、迂闊に休憩にも行けない。脳みそはホールドを探し覚えるのにフル回転だし、色々なものを消費する実にトレーニーな壁でした。

冒頭の方でちらっと触れましたが、このジムは本当に色々なものがコンパクトに収まっています。ジムオリジナルのアパレルの方も随分と充実していまして、あれやこれやと引っ張り出して見ていればまるで服屋の様相ですし、登り終えて飲み始めたら急にBarの方な空間に早変わり。クライミングジムなんだか、服屋なんだか、Barなんだかよく分からない感じがまたよかった。その全てがVOLNYの代名詞とも言えるものたちですし、それらが互いを邪魔することなく一つに収まっていて、独特の雰囲気を作り出していました。

 

ビールセッション

普段お酒を飲まずビールなんか苦手という私ですが、ここで飲むビールはどれも美味しかったですね。フルーティで甘口のやつとかもあり、ビールが苦手な私でも飲みやすい物とかありましたし、マスター(ナカジさん)に好みを伝えるとそれに近いものが出て来るバリエーションの豊かさがすごい。またクライミング仲間達と飲むお酒というものは格別でした。

都心の方でクライミング仲間達と呑むというのにずっと憧れていたので、今回その夢が叶い大満足でした。また今度呑みに行きます←

 

編集後記

さていかがでしたでしょうか。

今回初めてVOLNYに行き、普段全くこういう壁を触れないので、むしろ遠征で行くべきだなと思いました。それなりに交通費払って、ジム利用料まで払えばもう登らざるを得ませんから、一日みっちりトレーニングが出来ます。多分下手にコンペに出るよりここでボコボコにメンタルをやられたほうがモチベーション上がりますね(下がる可能性も否定できませんが…)。トレーニング欲に火がつきました。

ここのクライミングはクライミングを続ける上で避けては通れない道だなと痛く感じましたので、より強くなるため定期的に訪れようかなと思います。夏頃にBBQがあるとのことなので、その辺にまた行きます(呑む気満々)。
今のセットは5/13までとのことなのでお早めに(早く行ってもセット後に行ってもあんまり変わらない気がするけど)

 

皆さんも是非、訪れてみてください。

それではまたお会いしましょう。

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