皆さんこんばんは、ソムリエです。
第40回は先月オープンしたばかりの『Climbing gym Bum 横浜』を紹介しようと思います。
元々はピナクル横浜店だったのですが、壁を建て替えてBumの2号店として再出発したジムです。
クライミングジムBUM横浜店
横浜に新しくジムが出来ると聞いて、本当にクライミング界というのは狭いのもだと改めて痛感しました。
ソムリエを始めるずっと前の話ですが、ピナクルつくばによく訪れていた時期があり、なんだったら就職する話まであったんです。まぁ色々あってその話は辞退したのですが、個人的に馴染みのあるジムで、まぶし壁のホールドにちらほらピナクル時代のものがあり、あれあったなーなんて懐かしんでしまいました。
昔苦しめられたホールドというのは良く覚えているものです。そしてこの間大阪に行った際にBumのスタッフの人と知り合い沢山話し、つい最近壁を建てた方とも知り合いこれまた沢山話すことが出来、まさかこんな形でそれらが繋がっていくとは思いもしませんでした。
しかも店長はクニクニさんっていうね。とりあえずソムリエ的にも個人的にも必ず行かなきゃなと行ってまいりました。
では、今回も気合い入れても紹介していきましょう。
- 店舗の大きさ:普通
- 壁の高さ:高い
- 課題数:少なめ
- 課題の傾向:テイスト強め
- グレード感:普通
店舗の大きさ
Bum横浜はノースポートというショピングモール内にあるジムであります。驚きなのが、その大部分がエントランスにあるということ。そしてエリアが点在しているということ。
それ故に一概に店舗の大きさを評価するのが難しいのですが、壁の面積から考えるに、まぁ普通かやや小さめかなという規模。正直1日遠征にはちょっと物足りないかなーなんて思ってましたが、濃いめの課題ばかりで全くそんなことはありませんでした。
クライミングウォール
壁高はマンスリー壁とまぶし壁が4.8mとかなり高め。今まで色んなジムを見てきましたが、4.8mのまぶし壁は初めて見ました。壁が大きいので程よく隙間があり、小さい動きから大きい動きまでも作れ、汎用性の高い優秀なまぶし壁。ただ一つ難点があるとすれば、傾斜に加えて高さがあるのでどうしても強度が強めになりがちなこと。
ショッピングモールという初心者が多そうな立地でありながら、壁が中上級者向けの仕様。この少しとんがった感じがまた良い。
課題数
課題数はラインセットだけで見ればやや少なめ。テープ課題を含めて遠征向きな本数かなと行った感じ。まぶし壁の方には既にファイル課題が量産されていますので、もっと登り倒したいという欲張りさんはそちらもチェック。
個人的にはラインセットの課題やテープ課題を打ち込んでいたらファイル課題まで手が回りませんでした。
課題の傾向
課題の傾向は全体的にテイスト強め。オープニングセットには、永田乃由季さん、加島智子さん、沼尻拓磨さん、植田夢月さん、柴田晃一さんの5人がゲストに入っており、クニクニさんをはじめとしたスタッフの方の課題が楽しめます。
もうメンツからしてテイスト全開ですし、どの課題もクセが強すぎます笑 オブザベはしにくいし、動きも流れも独特だし、楽しいったりゃありゃしない。
女性が作った激辛課題
そしてカジマルさんと植田さんがいるので女性にも安心!…なんて言えない。だって二人が作る課題得てして悪いんですもん。上のグレードになると男でも遠いと思う距離感出してきますし、強度はあるし、女性向けの課題なんて無責任なこと言えない。
でも二人の課題はめちゃくちゃ面白いですけどね。最近では女性セッターも増えてきましたので触れる機会も多いのですが、みんな強すぎです。男より男らしい課題作る人ばっかり。貧弱系クライマーの私としてはもう辛くて辛くて…。
グレード感
グレード感は普通か気持ち甘めくらいかなというところ。癖が強い課題が多いのでグレード感の評価が難しいのですが、2級までは比較的スムーズに進み、1級以上はひたすら打ち込み続けたので大体普通くらいのグレード感だったのかなと思います。ラインセットは遠征的には程よいグレード感。まぶしはラインセットに比べてやや辛めという感じでした。
ジムの設備
壁の構成がとてもユニークなジムでして、エリアが大きく二つに分けられます。分けられるというか、点在しています。メインエリアはエントランス部分にあり、窓際に面していることもありジムとは思えない開放感。何年か前に見た海外でのコンペの風景を思い出しました。(調べてみましたが、なんというコンペかは分かりませんでした。確かシンガポールあたりだった気がする)。
旧リード壁はマンスリーウォール、オートビレイ壁、まぶし壁となっており、マンスリーとまぶし壁は4.8mと結構高め。そちらのエリアにはストレッチスペースと初心者兼キッズウォール的な壁もあります。
そして更衣室がある緩傾斜エリアは3.4〜4mとやや低め。メインエリアで疲れたらこちらで小休止しようなんて、甘い考えでした。緩傾斜エリアも十分すぎるほどテイスト強めで、全然休めたもんじゃない。指は疲れるし、肩は取れそうになるし、メンタルすり減るし。最高すぎでしょ。
壁も程よい大きさでコンパクトに収まっており、居心地のいい空間でした。時間帯によっては休日でも一人になる時間もあったので、打ち込んでる課題と集中して向き合うことができました。ちなみにオートビレイ壁、休日に行くと1日を通して人がいるので、やや取っ付きにくいかもしれません。
オートビレイ
ただオートビレイ壁のお陰でショッピングモール内にあるというのにボルダーエリアはとても快適でした。またショッピングモール内にあるためか一日中涼しくて快適でした。日中の陽が差し込む時間でも汗をかくほどは熱くもならず、かなり快適。午後は動いていないと寒いくらいでした。
ちなみに余談ですが、周りにいろんなお店がありそれぞれかなり大きくてとても魅力的なのですが、迂闊に近づくとかなり時間を取られるので注意が必要です。レストがてら買い物でもしようかとふらつきに行ったら結構な時間が経ってしまったので、強烈な罪悪感にかられました。
クライマーたるもの誘惑の一切を断じ登ることに専念しましょう← まぁ折角ノースポートまで来たのですから、横のゼビオまではギリギリ許されますね。
BUMのアクセス
アクセス面に関しては、ノースポート内に駅があるので電車の方が楽かもしれません。車で行っても近隣のコインパーキングが終日で高くても1500円はしなかったので、ある程度頭数がいれば車もアリ。ノースポートにも駐車場があるのですが、休日は上限がないので要注意(平日は終日700円)。ノースポートから少し北にあるところに終日900円のパーキングがありましたので、その辺がオススメ。そんなに遠くなかったし。
BUMの往訪記事
編集後記
さて、いかがでしたでしょうか。
正直いうとショッピングモール内にあるジムだし1日持たないんじゃないかと思っていましたが、全くそんなことありませんでした。一日中登り倒せる濃さがあり、ヨレヨレになって帰ることのできる強度があったので、がっつり登りこみたいという人にもオススメです。
もちろん買い物ついでにマンスリーで本気トライしてもいいでしょう。
8月15日までクライマーなら登録料無料キャンペーンもしていますので、ぜひ仲間を誘って足を運んでみてください。
それではまたお会いしましょう。