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Edge and Sofa Bouldering Park 松本のご紹介

更新日:

皆さんこんばんは、ソムリエです。

第42回は長野県松本市にある『Edge and Sofa Bouldering Park 松本』を紹介しようと思います。

 

Edge and Sofa Bouldering Park 松本

こちらも遠征先として非常に有名であるので、ご存知の方も多いと思いますし、訪れたことがある人も多いでしょう。遠征好きとかソムリエなんて言ってますが、恥ずかしながら今まで訪れたことがなく、今回のお盆休みでやっと行くことができました。壁を見ただけでテンションが上がってしまいまして、写真を取るのについ走り回ってはしゃいでしまいました。大人気ないですね。でも壁を見ただけでこんなにワクワクしたジムは久し振りでした。

では今回も早速紹介していきましょう。

 

Edge and Sofa Bouldering Park 松本

  • 店舗の大きさ:大きい
  • 壁高(壁について):高い
  • 課題数:多い
  • 課題の傾向:ムーブ系
  • グレード感:激辛

 

店舗の大きさ

店舗はかなりの大きさ。ショップエリアとクライミングエリア共々かなりの規模でした。

エッジアンドソファーの有名なものとしていくつかあると思いますが、最も有名なものとしてオンラインショップが挙げられるでしょう。メジャーなところからマイナーな商品まで、東西南北色んなアイテムを取り扱っており、お世話になっているクライマーは多いはず。多くを語ると角が立つので控えますが、これだけ日本のクライミングシーンに寄り添った商品展開をしているショップはそうあるものではありません。

しかも見やすくて探しやすい(個人的3大オンラインショップとして『エッジアンドソファー』『グッぼる』『Pump online shop』は毎週欠かさず確認しております)。

オンラインショップにある膨大な商品が所狭しと並べられており、ショップの規模が凄かったですね。実際オンラインショップだけでも楽しいのに、実店舗に行ったらそりゃもうお財布全開に決まっているじゃないですか。ちゃんと多めに持って行ってもちろん買い物しましたよ。個人的に激アツだったのが、Clifeが普通に売っていたことでした。実物を店頭販売しているジムは初めて見ました。最近知ったのですが、グリコが秋冬向けで、スマイルが春夏向けだったそうです。暑くても遠征に行くときは必ずと言って良いほどグリコを履いていたのですが、最近そんな話を聞いて衝撃を受けました。先日実際に履いてみて、スマイルパンツの方がグリコに比べて通気性が良くて涼しかったですね。

 

クライミングウォール

さて、ジムの規模の話をしようとして盛大に脱線したのでクライミングエリアについて話しましょう。

クライミングエリアもかなりの広さで、タワー壁があったり、マンスリーとまぶしがどちらも同じくらいの規模であったので、1日じゃ触り尽くせないほどでした。クライミングエリアの奥に行くほどレストエリアが小さくなり、マット上で待機するようになり、壁に囲まれて居心地の良い空間でした。あのクライミングに没頭する感じが堪らなく好きです。

壁高は結構高め。近くで見るとより大きく感じる、オーラを持った壁。

 

3つの壁

壁の構成は大きく分けて3つ。垂壁スラブをメインとしたタワー壁。傾斜の多い多面壁。面一がメインのまぶし壁がスラブから強傾斜まで揃っています。入ってすぐのところにあるタワー壁は半分がビギナーウォールのようになっており、そちらは低グレードがメイン。もう半分の垂壁スラブに高グレードがセットされていました。こちらのタワー壁はBOTANIXによる施工で、この曲線美はいつみてもいいものです。兎に角綺麗。木目と曲線の絶妙な融合がたまりません。そしてやはり、タワー壁って高さの感覚がずれるんですよね。スラブでかなり高さを感じる場面があったのですが、実際普段だったら感じなささそうな高さだったりして、不思議な錯覚に陥ります。

タワー以外の壁はストーンマスターズによる施工で、壁の表情というか性格がまた大きく違います。マンスリーが行われている左の多面壁は非常に複雑な形状をしており、今までに出会ったことのないような形状でワクワクが止まりませんでした。未知の壁、未知の形状には今までに味わったことのない動きがあったりしますので、新しいクライミングを知るようでドキドキしてしまいます。最近強傾斜熱が高まっている身として、この傾斜が強めのマンスリー壁は激アツでした。特に一番奥にあるルーフがマンスリーであることが衝撃的で、とことんヨレることができる壁となっていました。マンスリー壁は全体的に高さも広さもあり、大きいホールドがふんだんに使われている様子も印象的でした。また、マンスリー壁の規模でみれば今まで訪れた中でもトップクラスの規模と言えます。

まぶし壁も基本的に面一で構成され、壁と壁のつなぎ目に多面的要素があり、とても楽しそうな壁でした。楽しそうな壁というのは、触ろうとは思っていたのですがマンスリーに夢中になっていてまぶしまで手が回らず、ほとんど触らずに終わってしまいました…。ホールドの密度もそれほど高くなく、それでいて豊富にテープ課題もファイル課題もあり、こちらの壁だけでも一日中登れることでしょう。一番奥にある強傾斜は140度となっており、グっと惹かれるものがありました。

またタワー壁の横にトレーニングボードが設置されており、きっちり追い込むことが出来ます。ラングのバリエーションやスローパー、フィンガーボード等、追い込みにもトレーニングにも使いやすいものが揃っており、使い勝手のいいボードでした。

 

課題数

課題数についてはかなりの多さ。

まずマンスリー課題が80本ほどありその上にまぶし壁の課題となると、とてもじゃありませんが1日じゃ触り切ることはできません。以前大阪のBOLDについての記事の中でも書きましたが、マンスリー課題として80本はかなりのボリュームであります。1日遠征じゃ触り切れるか切れないかギリギリのところ。以前はトライするグレードがそれほど高くなかったので多いに越したことはなかったのですが、ある程度上のグレードを触るようになってからというもの、あまりにも本数が多いと、どうしても触らないで終わってしまう課題があるので、それを想像すると少し悲しい気持ちになってしまうんですよね。近所のクライマーからすればそれこそ多いに越したことはないので、このぐらいのボリュームが調子いいのかもしれませんね。ジムに対する常連の意見と遠征組の意見は大抵相入れないものになりますから、その真ん中らへんがここのような感じなのでしょう。

 

課題の傾向

課題の傾向はムーブ系。保持要素もそこそこ強いけど、全体的に動きが複雑だったなと思います。

まず課題のオブザベがしにくいというか、曖昧な部分が残る課題が多かったですね。なんと無くムーブはわかるけど、足の処理など一部読みきれないところがあったり、どういう動きで処理するのか検討もつかなかったりする課題がちらほらありました。訪れた際にはDKこと笠原大輔さんの課題がいくつかあったので、それも関係しているかと思います。しかしそれを抜きにしても動き方の難しい課題が多かった。もっといえば壁の出入りを非常に意識させられる感じで、保持に限らず足の入力方向や重心位置などによって大きく変わるので、その辺を意識した上で動くのが難しいなと。また理不尽なバランス感が印象的でもありました。先日紹介したグラッパのような岩っぽい理不尽さでは無く、もっとジムよりな理不尽さ。言ってる自分でもよくわかっていませんが、そんな言葉がしっくりくる感じでした。ジムっぽい理不尽さとはどういうものなのか、今後の研究課題ですね。色々考えてみます。

セットはスタッフの方がメインでたまにゲストセッターが入るとのことなので、基本的にはエッジ特有のテイストと言えるでしょう。これがまた今までに味わったことのない種類のテイストだったので、非常に面白かったですね。

DKさんの課題について少し話が上がったので寄り道がてら書かせていただきますと、DKさんの課題って大抵オブザベできないんですよね。できないというのは、オブザベが全然あっていないという意味でね。発想というか着眼点が違いすぎて、ただオブザベしたくらいじゃ全然DKさんの思考レベルに追いつかない。自分で言うのもなんですが、オブザベだけは自信があるんですよ(登る実力はないけれど)。今までいろんな課題に触れてきましたし、それ以上に見てきましたし、セッターの方とも話す機会が多く、そういった視点で課題を見ることも多いのでオブザベだけはそれなりに自信があるのですが、DKさんの課題は全然思考が及ばないのです。打ち込んだりムーブを探っているうちにやっとたどり着くといった具合で、課題に触れるたびに本当に天才だなと思います。先日Flashという宇都宮のジムで行われたQuestというトークショウにてセットについての話を聞いて、あぁそんな感じにセットしているのだと知ることができたので、今までよりもオブザベがしやすくなりましたが、それでもあの思考レベルにたどり着くにはまだまだ時間がかかります。ま、私がポンコツなだけっていう話も大いにありますが笑

 

グレード感

ここ最近訪れたジムの中で一番衝撃的なグレード感をしていました。

前述したタワーのビギナーウォールから取り付いたのですが、6級とか7級で落ちれるんですよ。低グレードでもしっかりとしたムーブが組み込まれてセットされており、フットホールドもレンタルシューズでは踏めそうにないものがあったりして、これがビギナーウォールなのかと衝撃を受けました。いろんなビギナーウォールを見てきましたが、中々に攻めた壁でしたね。でもクライマーからすればウォーミングアップにちょうどいい壁ですし、初心者からすればクライミングの楽しさを感じられる良い壁だったと思います。低グレードでこれだけムーブが多彩というのは珍しいのではないでしょうか。テレビやネットでW杯などコンペの映像を見て訪れた人からすれば、こういう壁の方がしっくり来ると思いますし。

マンスリーの方はビギナーウォールと比べればまだ落ち着いた辛さでした。体感的には1~2グレードほど辛いかなという印象。ちなみに普段から辛めらしいのですが、8月のセットは普段と比べても辛いとのことでした。3~4級くらいの課題でも痺れるようなクライミングを味わうことができたので、初中級者から上級者まで誰しもが楽しめること間違いなし。やっぱり辛めのジムの方が楽しいなと感じてしまいますね。気持ち良く登れるのもいいけど、難しい課題の方が燃えるじゃないですか。あんまりにも難しすぎると心折れますけどね。ちなみにエッジは辛かったですが、メンタルブレイクを起こすほどの絶望的辛さではありませんでした。

 

雑記

さて、ちょっとした雑談を少しばかり。

去年からこのソムリエの活動を始め、関東のジムを中心に色々と評価し記事を書いて活動していく中で、自分が思いのほか出歩いていないことに気づかされました。全国に名を轟かせるような有名ジムに全然行ってなかったなと。ウィップスとかTSSとかJAMとか9Aとかとか。それで密かに今年の目標としてソムリエとして有名どころのジムを巡っていこうと考えておりました。エッジアンドソファ もその目標の中の一つとしていたので、今回訪れることができて本当に嬉しくて、はしゃぎ回っておりました。やっと来ることができたと。もちろん松本店と諏訪店どちらに行くか悩みましたが、とりあえず1号店である松本店に行かずしてエッジアンドソファ を語ることはできないと、今回は松本店に行くことにしました。あと、DKさんのセッターとしてのルーツを実際に見て、感じてみたいなと。それなので今回ゲストにDKさんが入っていたのは、本当に幸運でした。ルーツの片鱗くらいは感じることができたんじゃないかと思います。これだけ大きく複雑な形状をした壁でセットをするとなると、それこそいろんなことを考えねばならんでしょうから。

またルーツとか抜きにして、もっと足を運んでこのエッジのテイストをより味わいたいなとも素直に思いました。登っても良しショッピングなどに興じても良しと、いろんな楽しみがあるジムですので、皆さんもぜひ訪れてみてください。

それではまたお会いしましょう。

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