コラム

クライミングパンツCLIFEのグリコパンツをご紹介

どうも皆さん、ソムリエです。

今回はジムの話から少し逸れまして、クライミングパンツ、もっと言えば『clife』を紹介していこうと思います。

 

clifeのグリコパンツ

そもそも何故クライミングパンツの紹介をしようと思ったかと言えば、去年の夏にFishであったROCK SOLID CAMPにて代表(と言っちゃっていいのかな?)の山本さんとお話をさせて頂く機会があり、山本さんの情熱とこだわりに感銘を受け、このパンツの良さをより多くの人に知ってもらいたいと思ったわけでございます。

今回紹介するのはclifeのグリコパンツなのですが、まず今までどんなクライミングパンツを履いて、それらがどうであったかを簡単にまとめてから話を進めて行こうと思います。

以下購入時期や使用時期はバラバラ

 

Tool of the adventure:Movement pant

いわゆるTOTAパンツ。ニュージーランド発のクライミングパンツ。クライミングパンツだというのに新品で1万を切るリーズナブルな価格帯、品質、デザイン、機能性とコスパの高いパンツ。そして誰が履いてもお尻が綺麗に見える。薄手なのでこの時期は寒いがちょくちょく履く。けっこう履いてる人見かける。

 

The north face:コットンオックスクライミングパンツ

多分レディースの商品。けれどもサイズ感的にもデザイン的にもメンズでも問題なく履ける(と思って履いてる)。履き心地も自然で良い。股のところにストレッチ性のある素材が使われているためか開脚性能も良好。最近はストレッチする時や寝る時にしか履いていない。

 

THOFUN:名前のわからないスキニーパンツ

先輩からお下がりで手にしたパンツ。今までスキニーパンツと言うものを履いたことがなく、履いてみたら存外ありそうだったので履いていた。結論としてクライミング時にスキニーパンツは無しだった。微妙に足がつっかかる。最近はあまり履いていない。THOFUNの他のパンツは持っていない。

 

Dragon climber:色々

香港発のクライミングパンツ。とりあえず安い(年々少しづつ値上がりしてるけど)。ゴテっとしたデザインが目を引く。カッコいいやつはカッコいい。一時期ハマって何本か買った。ただ最近はシンプルなデザインを好むようになり、履かなくなった。ただデニムの色はすごく良かった。

 

Snap:ライフスタイルパンツ

フランス発のクライミングブランドSnapのロングセラー商品。ストレッチ素材と立体裁断により、機能性がとても高く履き心地が堪らない。なにより履いた時のシルエットがちょっと太めのストレートなので、個人的にどストライクだった。デザイン、機能性、履き心地と3拍子揃ったとても良いパンツ。生地が厚いので、クライミングパンツとしてはけっこう重い部類。そのかわりとても暖かいし丈夫。冬場は重宝した。ただ新品で1万3000円くらいするので、最初はすごく抵抗があったが、履き心地とデザインに惹かれて買った。これを買った辺りからジーンズに凝り始めた。外リードに行ったらカナビラが突き刺さって壊れた。

 

Mountain equipment:Rock Bottom

ここ最近人気が高まってきているイギリス発のブランド。FishでME祭りというイベントをやった際に試し履きをして一目惚れ。ちょうどライフスタイルパンツが壊れて代わりのものを探している時期だった。

ストレッチ性はライフスタイルパンツより高い。シルエットも太すぎずタイトすぎずちょうど良く、深い藍色と赤のステッチがとてもよく映える。1万6000円弱とライフスタイルパンツより高いが、肌に吸い付くような滑らかな履き心地に惚れて即決で買った。もしかしたら私がサイズ感を間違えたのかもしれないが、ちょっと脆い。具体的にフロントボタンがよく取れる。1年以上履いているが4回は取れている。でもまだ履いてる。

 

寅壱:ニッカポッカ

土方の人達が履いてるやたら太い作業着のアレ。開脚性能においてこのパンツ以上のものはない。そして新品で4000円を切る安さ。ちなみにデニム生地のニッカポッカなど色々バリエーションがある(値は張るし重いけど)。ただヒール時に余った部分が引っかかる、ニーバーが全く効かなくなるなどの顕著なデメリットがある。一時期ハマって履いていたがめっきり履かなくなった。まぁデメリットよりもデザインが好きじゃなくなったことが大きい。

 

CLIFEは学生服を作っていた

とまぁ、こんな感じ。

とりあえず私非常に弱いクライマーなのでニーバーをかなり多用するので、最近はジーンズばっかり履いています。夏でも出来る限りジーンズ派。さて、予想以上に長くなった前置きはこの辺にしてそろそろ本題のclifeに入って行きましょう。

clifeはジーンズの名産地岡山は児島に本拠地を構えており、もともと学生服などを作る会社で、新規事業としてクライミングアパレルメーカー、clifeが誕生。責任者は山本さん。詳しい話はFreeFan(JFA)76号にインタビュー記事が載っているのでそちらを要チェック。現在パンツはスマイルパンツとグリコパンツの2種類がラインナップ。しかしスマイルパンツは在庫限りで終売とのことなので気になる方は取り敢えずポチりましょう↓。

http://rocks.ocnk.net/phone/product-list/70

 

さて、グリコパンツの話をしましょう。

まずとてもシンプルなデザイン。ややゆったりとしたストレートが絶妙。ステッチは赤く、ロールアップした際にさり気なくアクセントになるところも良い。そして個人的に一番気に入っているのがバックポケットのデザイン。広口で深く、長財布もすっぽりで実用的。また、単純な好みですがバックポケットはパッチよりシームポケットの方がシンプルかつ個性的で好き。

コットンの比率で言えばライフスタイルパンツやRock Bottomに比べて63%と少ないのですが、3つの中で一番履き心地が良い(もっと言えば3つの中で唯一デニムじゃない)。肌のあたりがとても柔らかで、1ヶ月使用した今でも全然変わらない。サイドのステッチが無くなっているので、それも関係しているのでしょう。

clife独自の骨格裁断®︎という立体裁断を用いており、ストレッチ生地により動きやすさ抜群。立体裁断にありがちな違和感のある縫い目もなくて良い。

また生地は10.5オンスと軽量でストレッチにも優れているにも関わらず、耐久性が非常に高い。ウエストはやや大きめに作られており、内蔵のテープベルトですぐに調整可能。この機能のおかげでフロントボタンがすぐに壊れるということもなく、脱ぎ剥ぎがしやすいですし、ご飯食べた後にすぐ緩められて楽。また股下のガゼットという補強部分が他のジーンズよりも長く取られており、股が破ける心配もない。10オンスくらいのジーンズは冬場履いていると寒いなと感じることもありますが、これは不思議と寒さを感じる事はないですね。逆に汗ばんだ時に膝がつっかかるようなこともほとんど感じません。
そしてなにより惚れたのが、とことんクライマーに寄り添ったこだわりの数々と尽きることのない情熱。

長財布を使うクライマーが多いからバックポケットは広口の深めで、自転車に乗った際に裾が干渉しないように少し細めになっていたり、実際にクライマーに履いてもらって何度も試行錯誤し、様々なこだわりの上に完成されたこの形。まさに至高のパンツといえるでしょう。また1ユーザーとしてこれほど完成度の高いジーンズに不満なと全く感じないのですが、clifeの方々は全く満足していない。より良くしようという飽くなき情熱をヒシヒシと感じ、このパンツは買わなければならないなと思いました。

是非実際に手に取り、履いてみてください。そして出来れば試し履き会などで作り手の熱い想いとこだわりを実際に聞いてもらいたい。私がここで書けたのは私が聞いた話と個人的使用感と上辺の情報だけですので、きっと皆さまの心に響くものはないでしょう。ですが私が話を聞いて実際に履いてみて、ソムリエを通して多くの人にこのパンツを知ってもらいたい、そのキッカケになればと思った気持ちは素直なものです。

やや乱暴な言い方にはなりますが、安物を何本も買うより何年も履けるちゃんとした1本を手にした方がずっと良い。とりわけこだわり抜いて納得して手にした1本はそれだけで価値がありますし、clifeのパンツはそんな1本になること間違いありません。個人的にはベストジーンズ。

また余談ですがもし壊れたりしてしまった場合clifeや代理店に修理を依頼できるんです(3000円)。こだわりのジーンズを末長く履くためのアフターケアも万全(ライフスタイルパンツを壊して処分してしまった私にはグッとくる話でした)。

 

編集後記

さて、いかがでしたでしょう、クライミングパンツ話。

以下に取り扱いサイトを載せておきますので、気になる方は是非ご覧になってみてください。

Rocksonline

 

 

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