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クライミングジムまっくすのご紹介

皆さんこんばんは、ソムリエです。

第30回は神奈川県相模原市にある『クライミングスポット まっくす』を紹介していきます。

 

クライミングジムまっくす

こちらはクライマーのMAXさんがオーナーを務めるジム。今まで水戸ゼロや下栗ゼロを初めとしたさまざまな場所でMAXさんの課題を触り、いつか行きたいなとずっとタイミングを窺っていました。1月末にまっくす初のコンペ『mdu.』を開催し、それの課題が残っているうちにとお邪魔してきました。

 

では早速紹介してまいりましょう。

 

店舗の大きさ

店舗はビルの地下一階にあり、想像していたよりも広く感じました。壁は低めですが、面積的には一般的な広さかと思います。

今までアングラや京クラと地下にあるジムに行ってきましたが、どちらもやや薄暗くちょっとした緊張感のある印象だったので、地下にあるジムはそんな雰囲気なのかなと勝手なイメージを抱いていました。まっくすは言うならカフェみたいな雰囲気で、穏やかーな気持ちになってしまう居心地の良さが印象的でした。そんな雰囲気のせいなのか、課題と自然と向き合うことが出来、課題を一つ一つ楽しむことが出来ました。こんなことを言うと笑われてしまうかもしれませんが、課題をトレーニングのために消費していくのではなく、一つの作品としてしっかりと堪能することが出来たかなと。

 

クライミングウォール

壁の高さは低めです。入って一番奥の傾斜壁が手前の壁より少し高くなっています。課題の密度が濃い為なのか、壁の高さ自体はそんなに気になりませんでした。ちなみになんだか最近低めの場所ばかり紹介していますが、ただの偶然です笑。 遠征に行き1日登り倒しヨレ切るという頭があったので、壁の低いジムというのは避けがちでしたが、最近はそんな事もなくなり面白そうなら行くという感じになりました。

 

課題数

課題数は普通程度。『mdu.』のコンペの課題もありつつ、追加された課題もありました。量的には1日居れば触り尽くせるかなーという感じ。課題のクオリティと合わさり、充実の内容でした。

 

課題の傾向

課題の傾向としては、一言で言うならテイスト全開。バランシーであったり、コツ系であったり、パッション全開だったり、今までにないタイプだったり、非常に癖のある課題ばかりでした。そしてそのどれもがハイクオリティな仕上がり。MABOOが好きな人は間違いなく好きなタイプと言えるでしょう。また足遣いに意識させられる課題が多く、フットワークのトレーニングにも最適だなと思いました。最近手も足もいたずらに悪くしてみましたーみたいな課題に触れることがあり、非常にうんざりしたのですが、ここの課題はそのさじ加減が絶妙でした。重心の位置や足の意識、その踏み込み加減や保持感の調整など、ほんとに絶妙な課題が多くて良かった。

登っていて、おっと思う意外性が多くあり、個人的にここ最近行ったジムの中で一番好きな課題の傾向でした。

 

グレード感

グレード感については得意系だったということもあり、普通からやや甘いくらいかなーと感じました。強傾斜は比較的シンプルで登りやすい印象。緩傾斜全般はあまり登りやすい課題ではないのでしょう。意外性が多く普段のクライミングからは思いもよらないムーブの連発でしたので。ただ正直なところ割と登りやすいと感じてしまったので、さっぱりグレード感に自信ありません。まぁ私がスタンダードなタイプの課題が苦手なだけなんですけどね。保持とかパワーとか真っ向系とか、ごまかしのきかないタイプ。とても苦手です。その辺込々で揺るがないグレード感を手にしたいものですね。

ちょいちょい話はしていましたが、私非常にフィジカルの弱いクライマーでして、同じぐらいのグレード感の人の中ではダントツに弱い自信があります。でもって保持も弱い。全力でヒールやらポジションでごまかしながら登っているクライマーなんです。だからなのか保持やフィジカルに依存しない癖の強めな課題は比較的得意な傾向にあります。こんな人間がソムリエなんかやっていていいのかと思うことは多々ありますけどね。

 

編集後記

さてさて、余計な話も織り交ぜつつここまで来ましたが、もうとにかく課題が面白いし、壁が良い。今の壁にはMAXさんをはじめノブさんイバンさん若宮さんの課題があり、それぞれのテイストを楽しむことが出来ます。とりわけやっぱりノブさんの課題はパンチが効いていますね。なんとなく見た目でノブさんの課題っぽいなと分かるくらい主張が強いですし、それでいて掴みどころのない面白さがまた引き付けられます。

また壁も綺麗でお洒落だし、それだけにとどまらず形状が絶妙で、特にマントル壁からうす被りにかけての形状と、スラブの形状が面白い。マントル壁付近のカンテは持てすぎない曖昧な保持感かつ、汎用性の高いカンテとカンテの距離感(これをうまく利用した課題があり、この壁はすごいなと感動してしまいました)。そしてスラブの足元へのこだわり。壁の下部が中央から両端へ緩やかに角度が落ちていて、足元のバランス感がとてもいやらしい。もうスラブ好きには堪らんバランス感でしたね。

この間お邪魔して、なんでもっと早く来なかったのかと本気で後悔しました。SNSなどでジムの様子は伺っていたのですが、この一年の間に生まれた名作の数々を全部スルーしてしまったことが、ただただ悔やまれます。遠いけど、ホールドが変わったら必ずまた行こうと思います。

 

さて、いかがでしたでしょうか。

とにかく今の壁が最高に楽しかったのでぜひ課題が残っているうちに訪れてみてください。強傾斜以外は4月の終わり頃に変わってしまうそうです。

それでは皆さん、またお会いしましょう。

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