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クライミングジムクラックス-大阪店-のご紹介

第27回は前回に引き続き『クラックス大阪』を紹介していきます。

 

クライミングジムクラックス-大阪店-

色々行きたいところはあれど、とりあえず関西に来たからにはクラックスは抑えておかねばならないと思ったので、京クラ→大阪クラックスと行ってきました。実際二泊三日で行き、京クラ→観光→大阪クラックスという予定だったのですが、道中魔が差して京クラ→pump大阪→大阪クラックスというジム三昧の旅行になってしまいました。

pump大阪はTNFCの会場にもなっているので遠征候補に挙がっていたのですが、結局大阪クラックスにしようとなっていました。結果としてpump大阪にも行ったのですが、ボルダーエリアだけで見れば遠征先としてpump大阪が思いのほか小さめだったので、大阪クラックスを1日遠征先にしておいて正解だったなという感じでした。pump大阪は3時間ほどで触り終えてしまいましたので、あまり遠征向きのジムではありませんでしたね。ノースの課題は素直に気になるけど。

さて、冒頭から盛大に脱線しましたので気を取り直してクラックス大阪について簡単に紹介して行こうと思います。

クラックス大阪

  • 店舗の大きさ:大きい
  • 課題数:多い
  • 壁の高さ:普通からやや高め
  • 課題の傾向:ムーブ系パワフル的な感じ
  • グレード感:普通(フネは辛かった)

 

店舗の大きさ

店舗はリード壁があり、かなり大きめの箱です。ボルダーエリアは1階と2階に分かれており、1階にはボルダーエリアの他に最新版のMoon boardが取り付けられていました。ボルダーエリアが点在する形にはなっていますが、中々のスケールがあると言えるでしょう。

余談ですが次のMoon boardにはウッドホールドが導入されるのですが、この壁にウッドホールドとか、指皮あっても保持感上がるし、指皮なくなっても更に追い込めるし、この上なくマゾ仕様。そしてやっぱりカッコいい。

 

課題数

中々の多さでした。正確に数えたわけでも聞いたわけでもないのでその時の課題数はわかりませんが、体感80前後という感じでしょうか。記事を書くのが盛大に遅れてしまったので船エリアの課題は変わっていますし、今現在の課題数はわかりませんが。行った際には船エリアも一階も課題数が結構あったので、結局触りきることはできませんでした。

 

グレード感

程よい感じで、上のグレードになれば一撃はできないが何回かやればできるくらいで、非常に充実感を感じられるグレード感でした。程よい辛さとでもいえるでしょうか。グレード分けもしっかりしていましたし、登っていて違和感もなくむしろ心地いいと感じるくらいでした。さすがは老舗ですね。

 

クライミングウォール

壁の高さは普通からやや高めでしょうか。

一階は130度から140度へ緩やかに変化する強傾斜で、中々の登りごたえ。船エリアは両サイドの垂壁スラブは低めなのですが、船と呼ばれる巨大ルーフが妙に大きい。体感1階の強傾斜よりも高さを感じるくらい。両サイドの低さからの錯覚なのでしょうかね。船の課題は動きも大きく、手数もあったので、実際かなり大きいのでしょう。

 

課題の傾向

傾斜が多かったためかパワフルなものが多かったように思います。ですがさすがはクラックスともいうべきか、ムーブは非常に多彩で、ポジションでごまかすことが可能な課題も多くありました。パワーもムーブも重要といった感じで、その二つが非常にいいバランスで作られていました。強傾斜が苦手な私ですが、ここの課題は純粋に登っていて楽しかった。やり甲斐や登り甲斐も感じましたし、この課題は落としたいという気にもさせてくれるような課題ばかりでモチベーション上がりっぱなしでした。

 

クラックスの特徴

大阪クラックス、京都クラックスの大きな特徴として、待機スペースがマット上であるということが挙げられます。さすがにクライマーの真下で休むようなことはありませんが、エリアの壁際や隅のほうに居座れるスペースがあるのです。個人的にこれが最高に心地よかった。これをこの場で言うのはやや問題でしょうが、マットの上って居心地いいんですよね。関東のジムではまずマット状に座ることは御法度ですし、安全面などの点から中々許容されるものでもないですが、ここではそれが許容されているという点が個人的なお気に入りポイント(もちろんどこでもいいという訳でもないので行った際にはうまいこと状況判断してください)。

また京クラ、pump大阪、大阪クラックスと関西のジムを巡って感じたことなのですが、やはり関東とは課題の雰囲気が異なりますね。なんというか、明文化できるほどはっきりとした感覚でもなかったのですが、課題の流れというか展開に微妙な違和感ともいえるものを感じました。

今まで関東を中心にジムをめぐり、様々な課題を触ってきました。そしてその多くの課題に当てはまるのが、セッターにより特色や差異はあれど、ベースとなるパターンがあるということです。次の手の方向や位置、フットホールドの位置といった要素。少なくとも関東圏のジムではこれは大きくズレません。

ですが時たま東北のほうに出かけるとこのパターンが結構異なります。次の手が思いもしない方向だったり、妙に理不尽なバランスといった具合に。今回訪れた3件のジムで感じた違和感も、このパターンの差異によるものかと思われます。

まぁここまで言っといてなんですが、すっごく微妙な違和感なんですよ。感じるか感じないか、気にもならないくらいの微妙な違い。ですがその違和感が妙に面白くて、その正体を確かめたくてずーっと登ってましたね。結局何がどう違うのか分からず仕舞いなのですが。とりあえず次回の関西遠征はその辺に最大限意識を向けつつ登ろうかと思います。

 

編集後記

なんだかジムについてあまり紹介できていないような気もしますが、今回はここら辺にて。クラックスは両店ともすごく面白かったので、ぜひまたリピートしたいなと思いましたね。皆さんも関西に行く機会があればぜひ行ってみてください。間違いない遠征先です。

ちなみに大阪クラックスのほうには比較的大きなショップがあり、最新のアイテムから掘り出し物のセール品、超レアアイテムまでかなり充実していました。つい長居して物色してしまいました。一見の価値ありです。

それでは皆さん、またお会いしましょう。

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