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ロックメイト滋賀大津店。繊細な課題、ヒリヒリするような緊張感

皆さんこんばんは、ソムリエです。

去年の夏頃にトッキーと訪れて以来、どうしても仲間たちとここでセッションがしたくて、今回の旅行でやっと念願叶いました(といっても、連日の登りであまり長持ちはしなかったのですが笑)。前回ロックメイトに訪れた時にはセット中だったので全エリアの半分くらいしか触れなかったのですが、今回は余すことなく全ての壁を堪能してきました。

ロックメイト滋賀大津店のジム紹介記事

やっぱりこの壁はずるいですよ。完全に個人的な好みではありますが、壁は大きく高い方が好きですし、ホールドも大きいの大好きです。ボテとか大好物です。はい。でもってマントル返せるんですよ。前回はマントルを返せる壁を触れなかったので、今回初めて返しましたが、上が綺麗にフローリングになっているので、やっとの思いでたどり着いたリップを触る頃にはチョークなど残っていないわけです。その状態からマントルを返すのも中々メンタルに訴えてくるものがあり、非常にだらしのないアザラシマントルを連発しました。きっと可愛かっただろうと信じたいところです←

さて課題の方はというと、現在のセットは入り口から見て左側のエリアが宮川さんと堀さんによるセットで、『荻パンテイスト』。右側のエリアがトッキーと大阪の『Luvrock』のミッチーこと松井一也さんとスタッフの皆さんよるセット。登ってみるとわかりますが、まるで違うジムのようで面白いですよ。右面は荻パンテイスト全開で、トゥでの繊細な乗り込みと出力の調整がすごく重要で、ヒリヒリするような緊張感が堪りません。3~4級あたりからすでに相当絞られており、2級で相当に打ちのめされてきました。いいですよ、こんな絶望感大好きです。またロックメイト特有の面一壁での『ダイナミックにホールド避ける系の課題』も健在で、一体何度ホールドを殴ったことか…。やっぱりこれも面白いんですわ。手を出そうとすると、ホールドが邪魔で手を引っこ抜けないんですよ。ボリュームのせいで手を離すスペースすらなくて、それをいかにして避けるかという他にはない状況に、一瞬脳がパニックになります。で、渾身のデットをした挙句肘か拳をホールドにぶつけるというオチなんですけどね。とても痛かったです。

そして右エリアはこれまたずいぶん印象が変わって、足技が主体な構成という印象。もっと言えば、ぱっと見のムーブの読みにくさが右エリアの大きな特徴でしょう。一見した課題の見た目と実際のギャップがかなり大きくて、あーでもないこーでもないと悪戦苦闘しているうちに、それがまた楽しくて大半の時間を右エリアで過ごしてしまいました。とりわけ印象深いのが、強傾斜の黒い2級。一見力強い真っ向系な課題かと思いきや、足技を駆使して必死に耐えていく持久系の課題。これにはいい意味で裏切られました。またその横にあった水色のランジ1級も飛び出しとポジション作りが非常に繊細で、そのワンパートだけでもとても味わい深い課題に仕上がっておりました。セッターの方がどんな人なのか妄想にふけりながらトライしていたのは秘密です。

またそうこうしているうちに近くにいたお客さんとセッションになり、ワイワイ楽しくやらせてもらえました。やや偏見もあると思いますが、大きいジムって他のお客さんと関わることって全然ないじゃないですか。大津店は全くそんなことなくて、自然といろんな人と会話したりセッションしたりしてました。関西のクライマーはみんな良い人たちですね。

今回のセットを直感的に例えるなら『静と動』というような、対極的な構成。強傾斜は疲れたから緩傾斜に行こうとすると、全く違ったジムに来た気分になります。本当、傾斜が変わったというよりジムが変わったレベルで違う空間なんですよ。是非多くの人に足を運んでもらって、この不思議空間を体験してもらえればと思います。だって1つのジムに行って2つのジムに行ったようなことになりますから、またとない機会でございます。関西近郊にお住いの方でまだこのセットを触りに行ってないという方は、是非足を運んでみてください。指皮が擦り切れるまで登り倒せること間違いありません。

それでは皆さん、またお会いしましょう。

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